国内でさまざまなSNSが登場した影響で、「Facebook離れ」が進んでいるようです。
しかし、実名登録を基本としているため、会社などの宣伝・コミュニケーションツールとして利用しやすい特徴があります。
利用しやすいFacebookですが、近年外国人による詐欺が横行しています。
この記事では、Facebookを利用した外国人詐欺師の目的や特徴、相談先をご紹介します。
Facebookを利用した外国人詐欺師の目的5選
Facebookを利用した外国人詐欺師の目的は、以下の5つです。
- 個人情報の収集・拡散
- 恋愛詐欺
- 投資詐欺(FX・仮想通貨)
- ネットワークビジネスへの勧誘
- アダルトサイトへの導線
【目的1】個人情報の収集・拡散
Facebookは実名登録を基本としているため、友達になると学歴や職歴などのプロフィールが相手に丸わかりとなります。
プロフィール設定によっては、個人情報が漏れることもあります。
また、自身のFacebook上の友達に対して、手当たり次第に友達申請を送る詐欺師もいるため、安易に承認するのは危険です。
収集された個人情報を利用し、さらなる詐欺が行われることもあるため、注意が必要です。
【目的2】恋愛詐欺
恋愛詐欺は、近年増加している詐欺の1つです。
マッチングアプリで起こりやすい詐欺ですが、日本国内ではFacebookのようなSNSでも被害が確認されています。
恋愛詐欺は、恋活・婚活を目的としているユーザーを狙った詐欺で、メッセージ上で積極的なアプローチを仕掛けられます。
外国人美男・美女から親密なメッセージをもらった際は、思わずときめいてしまう方も多いでしょう。
また、あえて積極的なアプローチを仕掛けない巧妙な手口もあるため、常に警戒する必要があります。
【目的3】投資詐欺(FX・仮想通貨)
「必ず儲かります」と話を持ちかけられ、FXや仮想通貨で金銭を騙し取る手口は外国人詐欺の典型的な内容です。
かつて横行していた投資詐欺は「私にお金を預ければ投資で増やす」と持ち掛け、直接金銭を騙し取るパターンが一般的でした。
しかし、近年の投資詐欺は偽サイトを作成し、初めは利益が出ているように見せかける事例も確認されています。
利用者が「このサイトは儲けられる」と信じ、追加の入金を行うと出金が出来なくなるケースが多いです。
投資詐欺でお金を騙し取られてしまった方は、「外国人からFacebookで詐欺に遭った際の相談先」を参考にしましょう。
【目的4】ネットワークビジネスへの勧誘
Facebookを利用していると、少しおかしな日本語でネットワークビジネスの勧誘メッセージが届くことがあります。
記載されている金額の大きさに魅力を感じてしまい、詐欺ビジネスに巻き込まれるケースが増えています。
高額な勉強代を請求されたり、ネズミ講でお金を騙し取られたりなど、詐欺師が使用する手口はさまざまです。
簡単にお金が稼げるビジネスは存在しないため、外国人から届く勧誘メッセージは無視しましょう。
【目的5】アダルトサイトへの導線
詳細が表示されていないURLを突然送り、アダルトサイトに誘導するフィッシング詐欺も増加しています。
アダルトサイトに入り、動画再生ボタンを押してしまうと、突然画面が切り替わって支払い請求を受けることがあります。
支払い請求を受けたとしても、無視して画面を閉じれば支払いする義務はありません。
しかし、支払い請求を真に受けてサイト管理者に連絡してしまうと、支払いの要求から逃げられなくなってしまいます。
間違えてURLを押してしまい、高額な支払い請求を受けた際は、焦らず冷静に対処しましょう。
詐欺目的でFacebookを利用する外国人の特徴
詐欺目的でFacebookを利用する外国人の特徴は、以下3つです。
- プロフィール画像に美男・美女を設定している
- 経歴に高収入な職業を設定している
- メッセージを始めてすぐに好意を寄せてくる
特徴を知っておくと、外国人詐欺師からの被害を未然に防ぐことが可能です。
プロフィール画像に美男・美女を設定している
外国人詐欺師は、美男美女のプロフィール画像を使ってFacebookを詐欺目的で利用することがあります。
美男・美女のプロフィール画像を使うことで、友達申請やメッセージ返信率が高くなり、騙しやすいと考えています。
詐欺師は人間の行動心理を利用して騙そうとしてくるため、常に警戒する必要があります。
また、詐欺師がプロフィール写真に設定している美男・美女は、ほとんどがネット上に公開されている人物です。
Facebookを利用中に美男・美女から連絡が来ても舞い上がらず、詐欺師の可能性が高いと疑いましょう。
経歴に高収入な職業を設定している
詐欺目的でFacebookを利用する外国人は、高収入な職業をプロフィールに設定しているケースが多いです。
高収入な職業を設定すると、相手から尊敬されやすくなるため、自分の言う通りに行動させやすくなります。
ターゲットを言う通りにさせ、銀行口座にお金を振り込ませたり、ネズミ講に参加させたりしてお金を騙し取る手口です。
医師や経営者といった、高収入を連想させる経歴の外国人からメッセージが来た際は無視しましょう。
メッセージを始めてすぐに好意を寄せてくる
詐欺目的でFacebookを利用している外国人は、メッセージを始めてすぐに好意を寄せてくるケースが多いです。
すぐに好意を寄せてくる外国人は、国際恋愛詐欺を目的にしている場合が多く、甘い言葉で誘惑してきます。
同じ日本人同士であれば警戒心を抱きますが、外国人からのアプローチは「海外は積極的だな」と感じてしまい、騙されやすいです。
外国人詐欺師は、なるべく時間をかけずにお金を騙し取ろうとするため、すぐに好意を寄せられた場合は警戒しましょう。
Facebookで外国人詐欺師からの被害を回避する方法
Facebookで外国人詐欺師からの被害を回避する方法は、以下3つです。
- 友達申請を承認しない
- メッセージに返信しない
- URLが送られてきても開かない
回避方法を知っておくと、Facebookを安全に利用できます。
友達申請を承認しない
Facebookで外国人詐欺師から被害を回避する方法として、友達申請を承認しないことが挙げられます。
友達申請を承認しなければ、メッセージをやり取りする機会がなくなるため、詐欺に遭うリスクが低くなります。
友達申請を承認してフォロワーを増やしたいと考える方もいると思いますが、相手が詐欺師か見極めてから承認することが大切です。
特に、外国人からの友達申請を承認してしまうと詐欺に遭うリスクが高まるため、絶対に拒否するようにしましょう。
メッセージに返信しない
メッセージに返信しないことも、Facebookで外国人詐欺師からの被害を回避する方法の1つです。
日本人であれば、プロフィールを確認して返信しても詐欺に遭うリスクは低いですが、外国人の場合は注意が必要です。
また、日本人の名前とプロフィールで登録し、不自然な日本語を送ってくるケースもあります。
不自然な日本語を送ってくる方は、投資勧誘や国際恋愛詐欺を目的としている外国人の可能性が高いです。
自分が知らない人から突然メッセージが送られた際は、返信しなければ詐欺に遭うリスクを低くできるでしょう。
URLが送られてきても開かない
Facebookを利用している外国人詐欺師は、メッセージにURLを添付して送りつけてきます。
添付されているURLを開いてしまうと、詐欺サイトに飛んだり、ワンクリック詐欺の被害に遭ったりする可能性があります。
もし誤ってURLを開いてしまっても、無視してブラウザを閉じれば請求されません。
ただし、ワンクリック詐欺の中には、「ウイルスに感染しました」としつこく表示させて操作を妨げる悪質なものも存在します。
しつこく表示される場合でも、端末の電源を落とせば通常通り使えるようになります。
外国人詐欺師から送信されたURLを開かなければ、ワンクリック詐欺やお金を騙し取られるリスクを回避できるでしょう。
外国人からFacebookで詐欺に遭った際の相談先
外国人からFacebookで詐欺に遭った場合でも、以下3つの相談先を知っておけば冷静に対処できます。
- 警察
- 何でも屋
- 弁護士
相談先を把握しておくと、犯人に対して返金請求や逮捕を行える可能性が高まります。
警察
Facebookで外国人による詐欺被害に遭ったら、まずは警察にも相談しておきましょう。
被害届が受理されれば、詐欺事件として捜査が行われる可能性が高いです。
実際、日本国内で「恋愛詐欺」として報じられる詐欺事件は、ほとんどが警察で被害届が受理されたものです。
しかし、確実に被害届が受理されるかは分からず、詐欺事件として本格的な捜査が行われる保証もありません。
犯人が逮捕されても、金銭的被害は民事として扱われる可能性があるため、被害の回復は難しいでしょう。
何でも屋
何でも屋に依頼すると、調査や証拠集めなどの業務を幅広く行ってくれます。
ただし、返金請求といった法律業務を一切行えない点は注意が必要です。
探偵会社や弁護士と比較すると、調査力は劣る場合があるでしょう。
「なるべく低価格で証拠を集めたい」と考えている方は、便利屋に調査を依頼することをおすすめします。
弁護士
外国人による詐欺で、金銭被害の回復を考えているなら弁護士に依頼するのがおすすめです。
弁護士は法律業務を行えるため、外国人詐欺師に返金請求を行えます。
以下の項目に当てはまる方は、弁護士に相談してみましょう。
- 多少コストがかかっても問題ない
- 詐欺立証だけでなく返金もしてほしい
- 返金される可能性を少しでも高めたい
また、弁護士はFacebookの情報開示請求を行える可能性があるため、警察では捜査できない範囲も調査可能です。
まずは、無料相談が可能な法律事務所に連絡し、返金や情報開示請求が可能かどうかを確認してみましょう。
【まとめ】外国人からFacebookで詐欺に遭った際は弁護士がおすすめ
外国人からFacebookで詐欺に遭った際は、弁護士に直接相談する方法がおすすめです。
警察に相談する場合、被害届が受理されたとしても、証拠がなければ捜査してもらえない可能性があります。
一方で、弁護士はFacebookの情報開示請求を行える可能性があるため、騙し取られたお金が返金される可能性が高まります。
ただし、全ての弁護士がデジタル詐欺に強いわけではなく、専門外の可能性がある点は注意する必要があるでしょう。
詐欺被害やデジタル詐欺に強い弁護士は、以下の法律事務所となっているので、早めの相談をおすすめします。