立証が難しい恋愛詐欺に遭い、途方に暮れていませんか。婚活パーティーやマッチングアプリなどを介した出会いが増えるなか、詐欺師に騙されて泣き寝入りする被害が多く見られます。
立証が困難なケースであっても、可能性はゼロではありません。正しい対処法を知って、被害の回復を目指しましょう。
恋愛詐欺に注意
立証が難しい恋愛詐欺に注意してください。恋愛詐欺とは、詐欺師への恋愛感情を利用して信頼を築いたあと、金銭を騙しとる手口です。最近はマッチングアプリや婚活パーティーなど、身元がよくわからない相手と出会うケースが増えているため注意が必要です。
詐欺師は、魅力的なプロフィールとたくみな話術でターゲットの恋愛感情を刺激し、金銭を騙しとろうとします。信頼していた相手に裏切られ、詐欺だと認められない方もいるでしょう。
不安になったときは一人で悩まず、信頼できる方に相談することが大切です。知らない相手と会うときは、はじめから詐欺のリスクも考え、冷静な判断を心がけてください。
恋愛詐欺の手口
立証が難しい恋愛詐欺のな手口は、以下の3点です。
- 恋愛感情を利用して投資をもちかける
- 結婚資金を要求する
- 同情心を悪用してお金を要求する
詐欺師の手口はさまざまですが、恋愛感情をたくみに利用して金銭を騙しとり、行方をくらます点で共通しています。
恋愛感情を利用して投資をもちかける
自身への恋愛感情を利用して投資をもちかける恋愛詐欺は、立証が難しい傾向があります。相手に好意を持っているターゲットは、騙されていることに気づきにくく、被害の発覚までに時間がかかるためです。
詐欺師は「必ずもうかる」「すぐに利益が出る」と言葉たくみにターゲットを信用させ、投資サイトやアプリへと誘導します。利益が出ているように見せかけて口座へ入金させると、お金を奪って逃げてしまう手口です。
詐欺師は投資実績をアピールしたり、資産家であることを強調したりして信用させますが、そもそも投資で稼げる保証はありません。出会ってすぐ、もうけ話をする相手には注意してください。
結婚資金を要求する
結婚資金を要求する相手も、恋愛詐欺の立証が難しいため注意しましょう。結婚の話をされると、相手との未来をまじめに考え、騙されていることに気づかないままお金を渡してしまう危険があります。
詐欺師は「挙式のためにお金がいる」「新居の資金が必要」などと、二人の将来をイメージさせるような口実を使います。ターゲットは相手の言葉を真剣に受け止めますが、詐欺師に結婚の意思はありません。
出会ってすぐ結婚をちらつかせる相手には気をつけてください。「将来のため」といった言葉にまどわされず、安易にお金を渡さないようにしましょう。
同情心を悪用してお金を要求する
同情心を悪用する恋愛詐欺も、立証が難しいケースが多く、注意が必要です。ターゲットは相手を助けたい一心でお金を渡すため、騙されていることに気づきにくい特徴があります。
詐欺師は「親が病気で手術費が足りない」「仕事でトラブルに巻き込まれ現金がいる」などと話し、お金を要求します。ターゲットを安心させるため「お金は持っているが、今は用意できないので立て替えてほしい」というケースもあるでしょう。
誠実そうな態度で頼まれると「すぐに返してくれるなら大丈夫だろう」と安心してしまいがちです。お金が絡むときは、相手の話をうのみにせず、冷静に判断してください。
恋愛詐欺の立証が難しい理由
恋愛詐欺の立証が難しい理由は、以下の3点です。
- 加害者の個人情報がわからない
- 証拠の収集が難しい
- 詐欺罪を成立させるハードルが高い
詐欺師は、ターゲットに気づかれないよう慎重に行動します。詐欺であることの証明が難しい理由を確認しましょう。
加害者の個人情報がわからない
恋愛詐欺の立証が難しい理由として、加害者の個人情報がわからないケースが多いことがあげられます。詐欺師は自身の素性を明かさないよう、名前や勤務先、経歴などを偽装します。
家族や友人についての詳しい話になると、はぐらかしたり、話題をすりかえたりすることもあるでしょう。身元が特定されるリスクを避けるため、写真や動画にうつろうとせず、結果として判明に時間がかかるケースも多く見られます。
すでに加害者と連絡がとれなくなっているときは、身元の特定が難しくなると予想されます。
証拠の収集が難しい
証拠の収集が難しいことも、恋愛詐欺の立証が難しい理由の1つです。詐欺師は、証拠が残らないコミュニケーション手段をたくみに選んでいます。SNSやアプリ上でのやりとりは、詐欺師によって削除されたり、時間の経過で消えてしまったりする可能性があります。
対面で会っていても、好意を抱いている相手に借用書や契約書を求めることはほとんどないでしょう。口約束でお金のやりとりが行われる場合が多いため、あとから証拠を集めることが難しくなります。
ターゲットが自発的にお金を送ってしまったケースでは、騙されたと証明することも困難です。詐欺師から「お金を出したのは相手の意思だった」と主張された場合は、騙されたと立証できず、被害回復は難航するでしょう。
詐欺罪を成立させるハードルが高い
恋愛詐欺を「詐欺罪」として成立させるハードルが高いことも、立証が難しい理由です。
詐欺罪を成立させるためには、以下の要素が必要です。
- 相手を騙す行為があった
- 相手が騙された
- 騙されたことに基づいて金銭や財産の授受が行われた
- 詐欺師が金銭や財産を受けとった
詐欺罪には「詐欺未遂罪」もあるため、相手を騙す行為があれば、お金が手元に渡っていなくても犯罪が成立します。
一方で「本当に結婚するつもりだった」「返金予定だった」という詐欺師の主張が認められると、犯罪が成立しない場合もあります。詐欺ではなく、民事上の債務不履行や男女間のトラブルとみなされる可能性も考えられるでしょう。
証拠がほとんどないケースでは、詐欺罪とならないことが予想されるため注意してください。
立証が難しい恋愛詐欺を回避するポイント
立証が難しい恋愛詐欺を回避するポイントは、以下の2点です。
- 金銭の話が出た際は冷静になる
- 素性を明かさない相手に注意する
詐欺師に騙されないためには、怪しい兆候を見抜くことが重要です。出会って間もない相手からお金を要求されたときは、慎重に対応しましょう。
金銭の話が出た際は冷静になる
恋愛詐欺の立証は難しいため、相手から金銭の話が出たときは冷静になり、安易にお金を渡さないことが大切です。相手に好意があると、いつもどおり判断できないリスクがあるため注意してください。
やりとりを重ねて信頼している相手でも、「すぐにお金が必要だ」と言われたときは慎重になりましょう。詐欺師はターゲットを焦らせて、誰かに相談したり、考えたりする時間を与えないようにします。すぐに返事をせず、家族や信頼できる友人に相談してください。
「将来のために資産を増やそう」と言われたときも、投資先や運営会社の情報をしっかり調べることで、被害を防げます。
素性を明かさない相手に注意する
立証が難しい恋愛詐欺を回避するには、素性を明かさない相手に注意することが大切です。詐欺師は親しみやすい人物を演じる一方で、詐欺が発覚した際に逮捕されることを恐れ、自身の情報は隠そうとします。
家族や交友関係については「実家が遠い」「仕事が忙しい」などと理由をつけて、質問をかわすことが大半です。話題をたくみに変えて、ターゲットの追及から逃れようとするでしょう。
詐欺師は勤務先や住所を明かさず、写真撮影も嫌う傾向があります。写真を撮られることに抵抗がないかという点も、判断のポイントです。
恋愛詐欺の立証が難しい場合の対処法
恋愛詐欺の立証が難しいときの対処法は、以下の3点です。
- できる限り証拠を集める
- 弁護士に相談する
- 調査会社に相談する
被害をとりもどすためにも、一刻も早く対応してください。立証が難しいとあきらめず、落ち着いて適切な行動をとりましょう。
できる限り証拠を集める
恋愛詐欺の立証が難しい場合は、できるだけ多くの証拠を集めることが重要です。証拠が少ないと、詐欺被害として認められない可能性があるためです。詐欺師とのやりとりや送金記録、通話履歴など、あらゆる証拠を残しておきましょう。
詐欺師はお金を騙しとったのち、SNSやアプリのアカウントを削除して証拠を隠そうとします。アカウントを消される前に、メッセージはすべてスクリーンショットで記録してください。ささいな情報でも証拠として役に立つため、できる限り残しておくことが大切です。
相手と連絡がとれるならば、疑っていることに気づかれないよう行動する必要があります。詐欺師に逃げられたり、証拠を消されたりするリスクがあるためです。いつもどおり接しながら、慎重に情報を集めましょう。
弁護士に相談する
弁護士への相談も、恋愛詐欺の立証が難しいときの対処法です。弁護士は法律のプロとして、詳しく話を聞き、今後とるべき行動についてアドバイスしてくれます。詐欺師との交渉や訴訟の手続きも代わりに行なってくれるため、心身の負担が大きく減るでしょう。
一方で、弁護士から効果的にサポートを受けるには、十分な証拠が必要です。詐欺師の身元が不明であったり、証拠が不足していたりすると、対応してもらえない可能性もあります。
効果的に弁護士からサポートをしてもらうために、まずは証拠をしっかり集めてください。
調査会社に相談する
恋愛詐欺の証拠が集まらず、立証が難しいケースは、調査会社に依頼することをおすすめします。調査会社には、わずかな手がかりからでも詐欺師の居場所や本名などを特定するノウハウがあります。
恋愛詐欺におけるリサーチ実績の豊富な調査会社であれば、被害者が集めた証拠を活用して、より有力な情報を引き出してくれるでしょう。
アフターフォローとして、弁護士事務所を紹介してくれる調査会社もあります。調査で明らかになった証拠や情報を持って、弁護士や警察へ相談することをおすすめします。
しっかりとした証拠がそろうことで、返金請求や詐欺師の特定がスムーズに進み、被害回復の可能性が高まるでしょう。
立証が難しい恋愛詐欺の相談は調査会社へ
立証が難しい恋愛詐欺に遭ったときは、ぜひ東京中央信用調査の無料相談をご利用ください。東京中央信用調査は、多くの恋愛詐欺案件にかかわった実績があり、詐欺師の動きや手口に精通しています。
恋愛詐欺は立証が難しいからといって、あきらめる必要はありません。調査会社のノウハウを活用して証拠をしっかり集めれば、立証の可能性が高まります。
無料相談は、東京中央信用調査の公式サイトのほか、LINEや電話からも可能です。経験豊富なスタッフが丁寧にヒアリングし、解決に向けて力になってくれるでしょう。