恋愛詐欺の別名とは?手口・特徴・事例と被害が疑われる際の対処法

恋愛詐欺は、別名「国際ロマンス詐欺」「ロマンス詐欺」などと呼ばれ、被害に遭う方が増えています。

詐欺師に恋愛感情を抱いてしまうと多額を失うリスクがあるため、参考事例をもとに手口や特徴を理解しましょう。

本記事では、恋活で大切なお金を奪われないために持っておくべき意識や、詐欺が疑われるときにとるべき行動について解説します。

恋愛詐欺の別名とは

恋愛詐欺の別名とは
恋愛詐欺の別名は「国際ロマンス詐欺」「ロマンス詐欺」などです。ターゲットに恋愛感情を抱かせ、以下のような理由でお金を騙し取ることが詐欺手口の特徴として挙げられます。

  • あなたに会うためにお金が必要だ
  • 私の国に儲かる投資会社がある
  • 将来に向けて投資しよう

国際ロマンス詐欺はSNSやマッチングアプリで被害が増えており、泣き寝入りする方が少なくありません。マッチングアプリを利用した恋活・婚活を検討している方は、恋愛詐欺の被害に遭わないよう気をつける必要があります。

恋愛詐欺の手口

恋愛詐欺の手口
恋愛詐欺の手口の流れは、以下のとおりです。

  1. ターゲットが好意を抱くように仕向ける
  2. さまざまな理由でお金を要求する
  3. 連絡を途絶えさせる

恋愛詐欺はターゲットの心理を巧みに操る手口であり、相手に好意を持ってしまうと被害に気づきにくくなります。あらかじめ詐欺師の手口を理解しておくことが、被害を防ぐためのポイントです。

1.ターゲットが好意を抱くように仕向ける

恋愛詐欺師は、以下の5つをはじめとする言動によってターゲットの気を引こうとします。

  • 甘い言葉をささやく
  • 高スペックを自称する
  • 高級ディナーをごちそうする
  • 高価なプレゼントを贈る
  • 結婚をほのめかす

理想の彼氏のようにふるまい、ターゲットの警戒心を解いたり依存させたりすることが詐欺師の目的です。恋愛詐欺師に心を許してしまうと、お金の要求や投資勧誘など、本来であれば「怪しい」と感じる言動に違和感を覚えなくなります。

出会ってすぐに甘い言葉をかけたり結婚をほのめかしたりしてきた相手は、恋愛詐欺師の可能性があることを覚えておきましょう。

2.さまざまな理由でお金を要求する

ターゲットの警戒を解いたあと、恋愛詐欺師は以下のような理由でお金を要求します。

  • 家族が病気・事故で入院してしまった
  • 事業に失敗して借金を背負ってしまった
  • 会社でトラブルを起こして賠償しなくてはならない

相手に依存している場合、「彼のためにお金を用意しなくては」という思考に陥ってしまうことが恋愛詐欺の怖い点です。一度お金を貸してしまうと、あとからさまざまな理由をつけて何度も金銭を要求されるケースがほとんどです。

恋愛関係になったばかりの相手がお金を要求してきた際は、言動に着目し、詐欺の可能性をしっかりと検討してください。事故やトラブルを理由とした金銭要求はほとんどが嘘であるため、断りましょう。

3.連絡を途絶えさせる

恋愛詐欺師はターゲットから十分にお金を騙し取ると姿をくらまし、連絡がとれなくなります。

ほとんどの詐欺師は嘘の情報をターゲットに伝えているため、相手の家に訪れたり、電話をかけたりしても無駄足です。身元がわからない以上、警察に被害届を提出することによる解決も見込めません。

詐欺師は痕跡を残さないため、一度姿をくらました相手を個人で見つけ出すことは困難です。被害を回復したい場合は、専門機関に相談して詐欺師の身元を明らかにする必要があることを覚えておきましょう。

恋愛詐欺師の特徴

恋愛詐欺師の特徴
恋愛詐欺師の特徴は、以下のとおりです。

  • スペックの高さをアピールする
  • 海外在住者を名乗る

恋愛詐欺師には共通した特徴があるため、あらかじめ理解しておくことで不審な人物からのアプローチを無視できます。相手のプロフィールを聞いたとき、すぐに「詐欺師ではないか」と疑いを持てるように対策しましょう。

スペックの高さをアピールする

恋愛詐欺師は、以下のようにスペックの高さをアピールするという特徴があります。

  • 有名企業に勤めている
  • 社長として事業経営している
  • 高級ブランド品を身につけている
  • 新型のスポーツカーを持っている

詐欺師がスペックの高い人物を装う狙いは、ターゲットに「交際したら将来安定しそう」「逃がしてはいけない」と思わせることです。ターゲットの気を引けたとわかったタイミングで、詐欺師は猛烈にアプローチしてきます。

詐欺師の経歴は偽装されているケースがほとんどです。好条件な男性が現れた場合でも、安易に相手を信用せず、経歴が本当かを注意深く確認してください。

海外在住者を名乗る

海外在住者を名乗る恋愛詐欺師には、以下のような特徴があります。

  • 配偶者を亡くしている
  • 両親がおらず兄弟の面倒を見ている
  • 医師やパイロットを名乗る

不幸なエピソードや苦労話でターゲットの同情を得ようとすることが、外国人詐欺師の特徴です。恋愛関係に発展すると、治療費や税関手数料などのさまざまな理由をつけてお金を要求します。

相手に好意を持っていても無理な要求をされた場合は「詐欺かもしれない」と疑い、応じない姿勢が重要です。

恋愛詐欺の被害事例

恋愛詐欺の被害事例
恋愛詐欺の事例として、以下の3つが挙げられます。

  • 結婚相談所で知り合った相手に騙された事例
  • 3年間にわたりお金を騙し取られた事例
  • 婚活パーティーで知り合った相手に騙された事例

事例と同じ状況にならないよう、詐欺師の手口や特徴について理解を深めましょう。詐欺師は交流の場のいたるところに潜んでいるという意識を持つことも重要です。

結婚相談所で知り合った相手に騙された

結婚相談所で知り合った相手に総額500万円を騙し取られた、恋愛詐欺の事例を紹介します。手口の流れは、以下のとおりです。

  1. 複数回デートを重ねる
  2. 女性からの好意を感じ取ると連絡を遮断する
  3. 久々に連絡をとって会社でトラブルが発生したことを伝える
  4. 倒産の危機を伝えて女性からお金を借りる
  5. 理由をつけて何度もお金を要求する

会社でのトラブルを理由にお金を求めることは、恋愛詐欺の常とう手段です。好きな人に「会社が倒産しそう」「助けてほしい」と言われたとしても、詐欺を疑い、すぐに応じないようにしてください。

3年間にわたりお金を騙し取られた

3年間にわたって恋愛詐欺師に騙された事例を紹介します。

会社の元同僚と交際をはじめた女性は、「結婚資金を貯めよう」と持ちかけられ、口座に入金をしていました。入籍を前にして男性と連絡がとれなくなったことで詐欺に気づき、被害金は1,300万円にのぼります。

結婚資金の貯蓄を謳ってお金を騙し取る手口は、恋愛詐欺師がよく用いる手法です。

詐欺師にお金を奪われないために、相手の身元を入念に調べたり、言動に不審な点がないかを確認したりしてから交際をはじめましょう。

参考:結婚詐欺で48歳の既婚者の男を逮捕 被害総額1,300万円|産経新聞

婚活パーティーで知り合った相手に騙された

婚活パーティーで知り合った複数の女性に恋愛詐欺をはたらいた事例を紹介します。

被害に遭った方は婚活パーティーで知り合った加害者から390万円を騙し取られました。加害者は1人だけでなく、ほかにも7人以上の女性を同様の手口で騙しており、被害総額は4,000万円にまでのぼります。

婚活パーティーや結婚相談所といった出会いの場には詐欺師が潜み、複数の女性を同時に騙していることも少なくありません。

知り合った相手が詐欺師に見られる特徴を持ち合わせていないか、用心深く確認することを心がけましょう。

恋愛詐欺に遭わないための対策

恋愛詐欺に遭わないための対策
恋愛詐欺に遭わないためにとれる対策は、大きく分けて以下の2点です。

  • 相手の信頼性を確かめる
  • すぐにお金を渡さない

知り合った相手が詐欺師であるとはじめに見抜けなかった場合でも、適切な対策をとることで被害拡大を抑えられます。

相手の信頼性を確かめる

恋愛詐欺の対策として、以下のような内容を相手にこまかく聞き、信頼性を確かめることが効果的です。

確認事項 具体例
勤務先
  • 企業名
  • 部署・役職
  • 仕事内容
  • 代表者名
  • 連絡先
  • 所在地
  • 従業員数
生い立ち
  • 家族構成
  • 実家の所在地
  • 家族の勤務先

相手が詐欺師であった場合、個人情報が捜査・返金請求に役立つ可能性があるため、ささいな発言内容でも控えておくことが重要です。

インターネットやSNSを使用し、相手が明かしたプロフィール・経歴が本当かどうかを確認することもおすすめします。相手の嘘が判明した際は、詐欺師と判断してやりとりを中断することが賢明です。

すぐにお金を渡さない

恋愛詐欺の対策で重要なポイントは、すぐにお金を渡さず、まわりの人に相談することです。

恋愛詐欺師は、ターゲットに好意を持ってもらえたと感じたタイミングで、理由をつけて金銭を要求します。ターゲットは相手に恋愛感情を抱いていることから、無理な要求をされても冷静に判断できない可能性があります。

お金を要求された時点でまわりの頼れる人に相談し、客観的に判断を下してもらうことが詐欺防止のために大切です。周囲の方でも判断が難しい場合は、弁護士をはじめとした専門機関に相談し、詐欺のリスクを確認するとよいでしょう。

恋愛詐欺が疑われる場合の対処法

恋愛詐欺が疑われる場合の対処法
恋愛詐欺が疑われる場合の対処法は、以下のとおりです。

  • 証拠を集める
  • 専門家へ相談する

詐欺に遭った場合でも、適切な行動をとることで被害回復が狙えます。恋活・婚活をしている方は、あらかじめ詐欺の対処法を理解しておくと安心です。

証拠を集める

恋愛詐欺に遭ったあとは、以下を参考に被害の証拠を収集してください。

  • 相手の氏名・住所・連絡先・勤務先を把握する
  • 相手との一連のやりとりを記録に起こす
  • 被害に遭った口座の履歴を保存する

恋愛詐欺師のプロフィールは偽装されているケースがあります。身分証や郵便物を確認したり、会社に問い合わせたりして相手の身分が本当であるかを確認しましょう。

詐欺をはたらいた事実を証明するやりとりの収集も必須であるため、ささいな情報も漏らさずに集める姿勢が重要です。

専門家へ相談する

恋愛詐欺に遭った際の相談先について、以下の表にまとめました。

警察
  • 犯人逮捕を望む場合に相談する相手
  • 証拠とともに被害届を提出できる
被害者救済団体
(非営利)
  • 男女トラブルの相談ができる組織
  • 無料で対処法のアドバイスをしてくれる
調査会社
  • 加害者の身元を調査してくれる機関
  • 証拠集めもしてくれる
弁護士
  • 被害金を取り戻したい場合に相談する相手
  • 代理権を持っており被害者に代わって返金請求を行える

詐欺師はターゲットからお金を騙し取ったあとすぐに姿をくらますため、時間が経過するにつれて被害回復の難易度は上昇します。自分の状況に適した相談先をスピーディーに選択し、すみやかに助けを求めましょう。

恋愛詐欺の相談は東京中央信用調査へ

恋愛詐欺の相談は東京中央信用調査へ
恋愛詐欺に遭った方は、東京中央信用調査に相談することで被害回復の可能性を高められます。

恋愛詐欺は別名「ロマンス詐欺」とも呼ばれ、被害に遭う方が増えています。騙し取られたお金を取り戻すためには、詐欺師に関する情報や証拠が欠かせません。

東京中央信用調査は、専門知識を持つスタッフが多く在籍しており、詐欺師の身元のリサーチや情報収集をしてくれます。無料で問い合わせを受け付けているため、恋愛詐欺の被害に困っている方はぜひ一度相談することをおすすめします。

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