【結婚詐欺】40代女性・被害額1100万円。猛アプローチに隠された非道な思惑!

執筆者プロフィール

  • 年齢:47歳
  • 家族:娘(離婚歴あり)
  • 被害金額:1100万円
  • 詐欺内容:結婚詐欺
  • 彼からの猛烈なアプローチ

    昼夜にわたる愛のメッセージ

    そして、貸したきり、一向に返ってこないお金

    彼のことを考えるだけで、とても辛いですが、私のような詐欺被害者がひとりでもいなくなれば、という思いで今回、私が実際に体験したことをお話させていただきます。

    結婚詐欺は実際に貸したお金以上に、大きな傷となって一生残ります。

    思い返すと、彼は最初から私を騙そうとしていたのです

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    行きつけの飲食店での出会い

    彼と初めて会ったのは、私が通っていた飲食店でした

    当時彼は、施工管理を行う小さな会社の代表を名乗っており、決してカッコいいタイプではないものの、人当たりの良さそうな印象を受けました。

    その日は、私の席の近くに彼が座っており、何かのきっかけで彼から話しかけてきたと記憶しています。

    男性の特徴

  • 年齢:52歳
  • 職業:施工管理を行う会社の代表
  • 住まい:都内のマンションでひとり暮らし
  • 出身:神奈川県
  • 最初は当たり障りのない会話を楽しむ程度でしたが、連絡先を交換してからは、お茶や食事の誘いも受けるようになりました

    ただ、私としては、それがデートと思ったことはなく、あくまでも「行きつけのお店の常連さん」という認識でした。

    また、40代後半にして離婚していたこともあり、自分は今後恋愛とは無縁の人生を送るものだと考えており、彼に対して特別な感情は抱いていませんでした。

    そして、何回目かの食事のときに、彼から交際を求められました

    昼夜にわたる愛のささやき

    「俺、◯◯さんのこと好きです。◯◯さんと話しているととても優しい気持ちになれるんです。」
    「俺もこんな年齢だけど、人生最後のつもりで◯◯さんと付き合いたいです。」

    彼からの気持ちは嬉しかったものの、バツイチだったうえに、高校生の娘もいたため、踏ん切りがつかず、そのときはやんわりと交際をお断りしました。

    元々、彼と恋愛関係になるとは思ってもみなかったため、気持ちが追いついていなかったのかもしれません。

    しかし、その後も食事に誘われたり昼夜を問わず「愛してる」とLINEが送られたりと猛アプローチを受け、少しずつ彼を信じていったのです。

    さらに、当時の私は漠然と将来への不安を抱えていました。

    高校生の娘もいずれは家を出ていく。

    そうなると、私は残りの人生をひとりで過ごすことになる。

    覚悟はしていたようですが、心のどこかで残りの長い人生をひとりで生きていくのは寂しい、という思いがあったようです。

    それなら、私を愛してくれる男性と一緒にいた方がいいでしょうし、その方が娘にも心配をかけないでしょう。

    そして、何回目かの食事のときに、なんと彼が指輪を渡してきたのです

    彼曰く「これが俺の気持ち。今すぐじゃなくてもいい。俺はずっと待ってる。」とのことでした。

    その言葉を受けて、私も舞い上がってしまい、交際を承諾しました

    今思えば、あのときもっと冷静に考えていれば、こんなことにはなっていなかったと思います。

    信じて貸した60万円

    交際を始めてからも毎日、朝と夜の挨拶だけでなく、「愛してる」とLINEが送られてきました

    会えない日はお互いに、今日何があったかをLINEし、会えるときは食事をしたり、ドライブに行ったり、数ヶ月に1回は旅行にも行ったりしました。

    仕事は忙しかったようですが、少しでも時間を見つけては、私に連絡を取ってくれる彼を完全に信用してしまったのです

    そして、ゆくゆくは再婚の可能性についても考え始めた頃、彼からお金の相談を受けました。

    詳しく聞くと、どうも彼が代表を務める会社で従業員に給与を振り込もうとしたところ、誤って別の場所に振り込んでしまったと言うのです。

    その額はおよそ60万円でした

    しかし、彼はお金を無心するのではなく、「たった60万円もどうにかできないなんて情けないよね…。」「こんなこと話しちゃってごめん…。」と自分を卑下するLINEを繰り返し送ってきました。

    恥ずかしい話ですが、このときに少しでもおかしいと思うべきでした。

    しかし、当時の私にとって、彼は残りの人生を共に過ごす大切なパートナーです。

    お金の相談を受けて疑うどころか、むしろ「私にできることがあったら何でも言って欲しい」とさえ思ったほどでした。

    実際にそれまでのデート費用はほとんど彼持ちであったことから、無理をさせてしまったのではないかと心配になったのを覚えています。

    そして、特に疑うこともなく、60万円を貸してしまいました

    トラブルの頻発でさらなる要求が・・・

    彼からは「来月までには必ず返すから」と言われていたため、借用書は作っていませんでした

    しかし、お金が返される日を前に、彼からまた別のトラブルがあったと相談を受けました

    今回はどうも、従業員が入院してしまい、仕事が進まなくなった分の違約金を取引先に支払わなければならない、ということでした。

    その額はおよそ100万円でした

    もちろん、私に莫大な貯金があったわけではありません。

    しかし、彼の「絶対に返すから」という言葉を信じ、またしてもお金を貸してしまったのです

    その後も「大手の企業から案件をもらったから契約金が必要」「体内にポリープができて手術することになった」といった相談を受け、何度もお金を貸しました。

    なぜ、ちょっとでも怪しいと思わなかったのか。

    今考えてみると、そのときの私は洗脳に近いものを受けていたのだと思います。

    「私が何とかしてあげないと…。」
    「彼を助けてあげられるのは私以外にいない…。」

    そんなふうに思っていたのかもしれません。

    その都度、自分の貯金を切り崩したり、生命保険や娘のために準備していた積立金を解約したりして、何とか工面しました。

    一向に返ってこないお金・・・

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    そんなことが何度か続き、最終的に私が彼に貸したお金は総額で1100万円ほどになっていました。

    さすがにこの頃になると、私も疑問を抱かざるを得ませんでした。

    こんなにお金を貸しているにも関わらず、彼からは1円も返ってきてはいません

    しかし、彼が巧妙だったのは、私が少しでも疑っている雰囲気を出すと、それを上回ってLINEを送ってくるところでした。

    「悲しい思いばかりさせてごめん。」
    「◯◯は何も悪くない。悪いのは全部俺だから。」
    「今回の件が片付いたら、一緒に将来のことも考えていこう。」

    といった、LINEがひっきりなしに送られてきました。

    さらに、事細かく現場の写真も送ってきてくれたので、疑ってしまったことへの申し訳なさすら感じました

    逆にここまでお金を貸したのだから、彼が私を見捨てることは絶対にないだろう、という思いもあったようです。

    そして、交際を始めてから、およそ1年後

    突然、彼と連絡が取れなくなってしまいました

    その日は彼と会う約束をしていましたが、彼はその場に現れず、毎朝欠かさず送ってくる「おはよう」のLINEもありませんでした。

    何度もLINEを送ったり、電話をかけてみたりしましたが、まったく返答はありません

    職場への張り込み、衝撃の事実判明・・・

    自力ではやらない方がいい調査

    それでも、当時の私は彼が詐欺師とは思えませんでした。

    きっと、何か連絡が取れないような、トラブルに遭ってしまったのではないか。

    心の奥底では、彼のことを信じていました

    しかし、彼とは連絡が取れませんし、自宅もどこにあるかわかりません。

    そこで私は、彼の仕事場に行ってみることにしました

    うろ覚えではあったものの、何とかその場所を突きとめたところ、近くの駐車場に彼のものと思わしき車がありました。

    ドライブデートの際に、彼が乗ってきた車にそっくりです

    ここにいれば、必ず彼と会える。

    そう思った私は、この車の近くでしばらく待つことにしました。

    そして、迎えた夜8時頃。

    ひとりの女性がその車に乗り込んできました

    急いで声をかけてみると、衝撃の事実が判明したのです。

    なんと、その女性も彼と付き合っていたと言うのです

    それだけでなく、私と同じようにお金を貸したことそのお金が1円も返ってきていないこと

    そして、数日前に置手紙を残し去って行ったこともわかりました。

    ドライブデートに使った車もその女性の所有物だったことが判明します。

    ここでようやく、彼が結婚詐欺師だったとわかったのです

    また、後々判明したことですが、彼は同じ時期に6人の女性と交際していました

    私以外にも、毎日欠かさず「愛してる」のLINEを送り、お金を借りていた女性が5人もいたのです。

    やっぱり騙されていた・・・

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    彼の所業をすべてを知って、私は怒りよりも悲しみが溢れてきました。

    あのとき、私が通っていた飲食店で話しかけてきたのも、交際を求めてきたのも、指輪を持ってきてくれたのも、私を騙すためだったのだと考えると、ショックでした。

    改めて考えてみると、付き合っていたときも、気になった部分はいくつかありました

  • 自宅の場所を聞くと、はぐらかしてくる。
  • 彼の車なのに、女性のような匂いがする。
  • 神奈川県出身と聞いていたのに、たまに方言のような発音をする。
  • 全部、そのときにおかしいと気付いていれば良かったのにと、深く後悔しています。

    もし、ここまでご覧いただいた方の中に、交際相手からお金の相談を受けている方がいらっしゃいましたら、今すぐ離れるという選択肢をとってください

    一度でも「お金を貸してくれ」と言われたら、その時点でアウトです。

    第一に、大切な女性に対して、お金の話をするわけがありません。

    本当に誠実な方であれば、家族に借りたり、一時的に消費者金融を利用したりするはずです。

    交際相手であっても、絶対にお金を貸さないでください

    私と同じように詐欺に遭い、辛い思いをされる方が少しでもいなくなれば嬉しいです。

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