ツイッター利用中に、詐欺かもしれないと思ったことはありませんか。
多くの利用者がいるツイッターには、詐欺師が潜んでいる可能性があります。匿名アカウントで行われた詐欺は、犯人を特定しにくいのが特徴です。
ツイッター詐欺の手口や対処法を確認し、被害を最小限に抑えましょう。
ツイッターで詐欺師を特定する方法7選
ツイッターで詐欺師を特定するには、以下7つの方法があります。
- 詐欺師とのメッセージ履歴を保存しておく
- プロフィール画像を検索してみる
- IPアドレスの開示請求を行う
- プロバイダを特定する
- 発信者の情報開示請求を行う
- 警察へ相談する
- 詐欺事案に強い弁護士へ相談する
詐欺師の特定には、時間と労力が必要な場合もあります。警察や弁護士などの専門家に相談し、詐欺被害の早期解決を目指すのがおすすめです。
1.詐欺師とのメッセージ履歴を保存しておく
ツイッター詐欺の犯人を特定するために、詐欺師とのメッセージ履歴を保存しておきましょう。詐欺師は、チャットを利用して詐欺を働き、ターゲットの個人情報を入手します。
チャットには、詐欺師とのやりとりが残されており、犯人の情報や手がかりとなるメッセージが記録されている可能性があります。
ツイッター詐欺の被害に遭った証拠を残すために、詐欺師とのメッセージ履歴はスクリーンショットをして保存しましょう。スクリーンショットを印刷して、相談時に警察や弁護士に見せると、スムーズに証拠を提示できます。
2.プロフィール画像を検索してみる
ツイッターで知り合った相手のプロフィール写真を検索し、フリー画像がヒットしたら、詐欺を疑いましょう。詐欺アカウントのプロフィールに使われている写真の多くは、インターネット上のフリー素材で、詐欺師本人の画像ではありません。
ツイッター詐欺に使用している写真を使いまわす詐欺師もおり、同じプロフィール画像のアカウントを見つけられる場合があります。同じ写真を使用しているアカウントは、同一の詐欺グループの可能性があります。
3.IPアドレスの開示請求を行う
ツイッターで詐欺師を特定するには、IPアドレスの開示請求を行うのが得策です。IPアドレスとは、スマートフォンやパソコンなど、デバイス機器ごとに割り振られた番号のことです。
被害者自身でIPアドレスを確認した場合は、詐欺師の使用している回線事業者しかわからず、個人情報の特定はできません。詐欺師の個人情報を特定するには、裁判所に回線事業者へ「発信者情報開示」を命じてもらう必要があります。
IPアドレスは、発信者情報開示を求める場合に必要な情報のため、詐欺だと思ったらすぐに番号を控えておきましょう。
4.プロバイダを特定する
ツイッターで詐欺師を特定する方法の1つに、プロバイダ(回線事業者)の特定があります。プロバイダとは、回線とインターネットをつなげる事業者のことです。
IPアドレスがわかれば、プロバイダの特定ができます。詐欺師の使用するプロバイダを特定したら、相手の個人情報を開示してもらえるように訴訟を起こしましょう。
被害者が訴訟を提起すると、裁判所はプロバイダに対して情報開示を命じます。裁判所から情報開示を命じられたプロバイダは、発信者の住所や氏名、メールアドレスを提出しなければなりません。
詐欺師の個人情報がわかれば、被害の回復が望めるでしょう。
5.発信者の情報開示請求を行う
ツイッター詐欺を行う発信者の情報開示を裁判所へ請求すると、詐欺師を特定できます。アカウント名は匿名でも、IPアドレスやプロバイダには実名を使用している可能性があります。
情報開示請求を行うには、発信者のIPアドレスや、使用しているプロバイダの把握が必要です。詐欺師のIPアドレスやプロバイダの情報が集まったら、裁判所へ情報開示請求を行いましょう。
情報開示請求の手続きは複雑であり、被害者個人で行うと時間がかかってしまいます。詐欺師は、ターゲットが被害に気づいたら証拠となるものを削除する可能性が高いため、迅速に対処できる弁護士に依頼するのがおすすめです。
6.警察へ相談する
ツイッターで詐欺師を特定したいときは、警察へ相談しましょう。警察は、詐欺師の逮捕に向けて捜査をしてくれます。
ツイッター詐欺は、インターネット上で行われており、被害の証拠が集まりにくいという特徴があります。警察には「民事不介入」の原則があり、詐欺被害の確かな証拠がないと動いてくれません。
ツイッターで詐欺に遭った証拠を十分に集めたうえで、警察へ相談すれば捜査を開始し、犯人を特定してもらえる場合があります。詐欺被害に遭ったと気づいた時点で、メッセージの内容や相手の情報を記録しておきましょう。
7.詐欺事案に強い弁護士へ相談する
ツイッターで詐欺師を特定したいときは、詐欺事案に強い弁護士へ相談するのがおすすめです。弁護士は、詐欺被害の対処法を熟知しており、詐欺師の特定に必要な証拠を迅速に集められます。
犯人の特定ができたら、詐欺師に対して返金請求もできます。詐欺被害の解決経験が豊富な弁護士は、過去の事例やよくある手口を熟知しており、早期解決が可能です。
ツイッターで詐欺師を特定すると同時に、被害回復したい方は、弁護士へ相談しましょう。
ツイッター詐欺でよくある手口
ツイッター詐欺でよくある手口は、以下の4つです。
- 当選詐欺
- 有名人や芸能人のなりすまし
- 投資への勧誘
- 買い物代行
詐欺師は、ターゲットのツイートに反応したり、ダイレクトメール(DM)を送ってきたりします。怪しい相手とは、連絡をとらないようにしましょう。
当選詐欺
ツイッターでよくある手口に、当選詐欺があります。当選詐欺とは、懸賞や抽選に当たったというメッセージを送り、ターゲットから個人情報を聞き出す手口です。
ツイッターで行われている懸賞や企画に応募している方は、詐欺師に狙われやすいため注意が必要です。懸賞に応募していない方にも、怪しい相手からメッセージが届く場合があります。
「当選しました」というメッセージが届いたら、相手のアカウント名や連絡内容に不審点がないか、確認してください。
DMにはURLが添付されている場合もあります。URLをクリックすると、偽サイトへ誘導され、個人情報を奪われる可能性があるため、注意しましょう。
有名人や芸能人のなりすまし
ツイッターには、有名人や芸能人になりすましている詐欺師がいます。有名人のアカウントに興味を持つユーザーは多いため、詐欺師はターゲットを増やす目的で芸能人になりすまします。
芸能人になりすました詐欺師がメッセージを送れば、ユーザーは有名人から連絡がきたと思い込み、喜んでDMを続けるでしょう。
有名人や芸能人から突然連絡がくることはありません。メッセージを送ってきた相手が好きな芸能人であっても、すぐに返信せず、プロフィールを確認することが大切です。
本物の芸能人か、詐欺師がなりすましている人かを判別するには、フォロワー数を確認しましょう。
投資への勧誘
ツイッター詐欺によくある手口は、投資への勧誘です。詐欺師が投資へ勧誘する理由は、ターゲットの個人情報をすぐに聞き出せるからです。
詐欺師は、「お金に困っている」「副業を始めた」などのツイートを見つけて、ユーザーに投資の話を持ちかけます。ターゲットが偽の投資案件に登録するタイミングで個人情報を盗むため注意が必要です。
ツイッター詐欺では、実在しない仮想通貨を紹介される場合もあります。
知らない人から紹介される投資や仮想通貨は、詐欺の可能性が高いため、勧誘されても安易に信じてはいけません。
資産運用や仮想通貨の知識が不十分な方は、詐欺師に騙されやすいため注意しましょう。
買い物代行
ツイッター詐欺の手口の1つに、買い物代行があります。
詐欺師は、ツイッターで買い物代行を依頼するユーザーにDMを送り、クレジットカード番号や個人情報を聞き出します。買い物代行詐欺では、依頼した物とは違う商品が勝手に購入されたり、知らない会社から支払い請求がきたりします。
ツイッターで知り合った直接会ったこともない相手に、クレジットカードの番号を教えてはいけません。クレジットカード情報を悪用される可能性もあることを、頭に入れておきましょう。
ツイッターにいる詐欺師のDMの特徴
ツイッターにいる詐欺師が送るDMには、以下の3つの特徴があります。
- 高収入アピールをする
- 日によってDMの特徴が異なる
- 会おうとしない
知らない人とDMでやりとりしているときに、怪しい点を見つけたら詐欺を疑いましょう。
高収入アピールをする
ツイッターにいる詐欺師は、DMで高収入アピールをします。高収入アピールをすれば、ターゲットに興味を持ってもらえるためです。
プロフィールに医師や御曹司などと記載されている場合や、写真に高級住宅や札束が写っているときは、詐欺師の可能性があります。詐欺師は、裕福な人になりすまし、ターゲットに好意をもっているふりをして、DMを送ります。
ツイッターのDMでお金の話をしてきたり、プロフィールで高収入アピールをしたりしている人には、要注意です。
日によってDMの特徴が異なる
ツイッターにいる詐欺師は、日によってDMで送る文章が異なるという特徴があります。ターゲットを騙している詐欺師は、1人とは限りません。
ツイッターで毎日DMを送っていると、突然相手の口調が変わることがあります。文章に違和感を覚える理由は、詐欺グループが交代でDMを送っているためです。
日によって文章の語尾や絵文字の使い方が異なるときは、連絡相手が複数人である可能性が高く、注意が必要です。少しでも怪しいと思う相手とは、連絡をとらないようにしましょう。
会おうとしない
ツイッターにいる詐欺師は、DMで「会いたい」と伝えても、会おうとしないのが特徴です。詐欺師は偽の情報を伝えたり、有名人になりすましたりしているため、ターゲットに会うとすべて嘘であるとばれてしまいます。
「会いたい」とDMを送っても、すぐに話題を変えられてしまう場合は、詐欺師の可能性があります。ツイッターで出会った相手が直接的な関わりを拒み、DMのみのやりとりを要求してくるときは、詐欺を疑いましょう。
ツイッター詐欺での犯人特定は弁護士に相談を
ツイッター詐欺の犯人特定は、弁護士に相談するのがおすすめです。詐欺事案を多く扱う弁護士は、被害の証拠集めをスムーズに行えるため、素早く犯人を特定できます。
被害者が詐欺被害に気づいたら、詐欺師は姿を消す可能性があります。ツイッター詐欺に利用されたアカウントが削除されると、証拠を十分に集められないので、迅速な対処が必要です。
詐欺だと気づいたら、無料相談を受け付けている弁護士事務所に対処法を聞きましょう。