韓国の大手暗号資産取引所Bithumb(ビッサム)の名前を騙る詐欺に関する情報が各所で報告されています。「出金できない」「詐欺ではないか」といった不安の声や被害報告も散見され、実態が気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、Bithumb本体ではなくそのブランド名を悪用した詐欺の手口や被害事例、偽サイト・偽アプリの存在、そして見分け方や対処法まで徹底的に調査しました。読者の皆様が被害に遭わないよう、客観的な情報に基づき注意点をまとめます。
※本記事は投資助言を目的とするものではなく、また特定の事業者を詐欺と断定するものでもありません。報告されている事例に基づき、あくまで詐欺の疑いがあるケースへの注意喚起を行うものです。

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Bithumbとは?正規の取引所と類似サービスに関する予備知識
Bithumb(ビッサム)は2014年設立の韓国大手の暗号資産取引所であり、国内シェアが高いことで知られます。近年、日本国内でも名前を耳にする機会が出ていますが、実はこの「Bithumb」ブランドを巡り混乱が生じています。Bithumb Korea(韓国版の正式なBithumb)の他に、かつてBithumb Globalと呼ばれた海外向けサービスも存在しましたが、2021年7月末に商標ライセンス契約が終了しており、現在では「BitGlobal」という名称で運営されているようです。しかしこのBitGlobal(旧Bithumb Global)を巡っては運営実態が不透明で、利用者から出金トラブルの報告が多数挙がっています。
実際、Bithumb Globalを利用していた複数の海外ユーザーから「資金が引き出せなくなった」「ある日アカウントにアクセスできなくなった」「出金しようとすると高額な手数料支払いを要求された」といった深刻な苦情が寄せられています。これはプラットフォーム全体の信頼性に関わる重大な問題を示唆しており、現在のBitGlobalに対する評判は非常に厳しいものがあります。一方、韓国のBithumb Korea自体は正式なライセンス下で運営されていますが、その知名度の高さが故に詐欺師に悪用されやすい状況にある点に注意が必要です。
まとめると、Bithumb Koreaの公式サイトはbithumb.com
です(企業情報用のコーポレートサイトbithumbcorp.com
も存在します)。それ以外の類似名称サイト(例えばbithumb.global
やbithumb.net
等)は正規サービスではなく混同や悪用のおそれがあるため、安易にアクセスしない方が無難です。次章から、具体的に報告されている詐欺の手口と被害事例を見ていきましょう。
確認されている詐欺の手口と被害事例
① 上場手数料名目など「Bithumb社員」を装う詐欺
まず報告されているのが、Bithumbの幹部社員や関係者になりすました詐欺です。Bithumbは公式に「いかなる理由でも上場手数料を要求することはない」と明言していますが、この事実を逆手に取り、詐欺師が偽の上場案件話を持ちかけるケースがあります。例えば、Bithumb本社の近くのカフェで「Bithumbの関係者」と称する人物が暗号資産プロジェクト関係者と接触し、「あなたのトークンをBithumbに上場させることができる。**上場のための費用が必要だ**」などと言って金銭を騙し取る手口です。
実際の事例では、詐欺師は「上場にはロビー活動や保証金が要る」などとそれらしい理由で支払いを求めたり、「特別に投資アドバイスをする」と言ってお金を預かろうとします。しかしBithumbは本来、上場の際に費用を請求したり投資代行を持ちかけることは一切ありません。このような非公式の勧誘は詐欺だと疑うべきです。Bithumbも公式発表でこの手のなりすましに対して警戒を呼びかけています。
もし「Bithumb上場担当者」などを名乗る人物から突然連絡を受けた場合は注意が必要です。特にメールやSNS経由で「○○をBithumbに上場させませんか?」などと持ちかけられ、先払いの費用を要求されたら、それは詐欺の可能性が極めて高いでしょう。
② フィッシングSMS・メールによる偽ログインページ誘導
Bithumbのブランドを悪用した典型的なフィッシング詐欺の事例も確認されています。手口としては、SMS(ショートメール)やメールで「アカウントに異常を検知」「セキュリティ更新が必要」などと不安を煽る偽警告メッセージを送りつけ、本文に記載されたリンクから偽のBithumbログインページへ誘導するものです。
ユーザーがその偽サイトでIDやパスワード、2段階認証コード等を入力してしまうと、詐欺師はその情報を盗み取り、実際のアカウントに不正アクセスする危険があります。事実、Bithumb Koreaを名乗る差出人からフィッシングSMSがばら撒かれた例が報告されており、Bithumb Korea自身も公式サイト上で注意喚起を行っています。正規の取引所がSMSでログインURLを送ることは基本的にありません。このようなメッセージを受け取った場合、**記載されたURLには決してアクセスせず**、公式サイトを自分で開き直して確認する習慣が重要です。
③ マッチングアプリやSNSを悪用した「ロマンス投資詐欺」
昨今増えている「ロマンス詐欺」の手口にもBithumbの名前が利用されるケースが懸念されています【※国民生活センター等も注意喚起】。例えば、出会い系アプリやSNSで知り合った人物が親密になった後、「一緒に暗号資産投資をしよう」と誘い、Bithumb(または紛らわしい名称の偽サイト)での投資を勧めてくるパターンです。
最初は少額の利益を出金させて信用させ、次第に高額な投資を入金させます。被害者がいざ大金を引き出そうとすると、「出金するには先に税金を納める必要がある」などと言って追加送金を要求したり、突然連絡が取れなくなったりします。典型的な「必ず儲かるから」と甘い言葉で近づいてくる勧誘は要注意です。実際に日本のYahoo知恵袋にも「海外のSNSで知り合った人からBithumbという取引所を勧められたが安全なのか?」という相談が寄せられています。このように恋愛感情や信頼関係を利用して投資させる詐欺は非常に悪質で、国際的にも被害が報告されています。
なお、Bithumb Koreaを巡っては過去に
以上のように、Bithumbの名を騙る詐欺師たちはユーザーの信頼感や心理的な隙を突き、多様な手口で資金を狙ってきます。一つのやり口に固執せず、上記①〜③のようにリアルでの接触、オンライン上でのフィッシング、人間関係を利用した騙しと複数の戦術を使い分けるため、利用者側はあらゆる方面への警戒と知識が必要です。
偽サイト・偽アプリの存在と見分け方
Bithumbという名前を聞いてウェブ検索した際、公式サイトを装った偽サイトに引っかかってしまうリスクも常にあります。事実、インターネット上にはBithumbを名乗る不審なサイトやアプリが報告されています。その一部を以下に例示します(※URLは安全のためテキスト表示)。
偽サイト/アプリ名 | 特徴・説明 |
---|---|
vip.zxsrsg.top/h5 (「BITHUMB」を騙るサイト) |
本物の取引プラットフォームのようなインターフェースで高利回り投資を謳う架空サイト。入金はできるが出金ができず、サポートに問い合わせても理由をつけて引き延ばし、最終的に連絡が途絶える。 |
bithumb.com-usdt.net |
Bithumbの公式ドメインと紛らわしいURLを持つフィッシング系サイト。第三者機関によるスキャンで極めて信頼性が低いと判定されており、ユーザー情報の詐取やマルウェア配布が疑われている。 |
偽モバイルアプリ (名称不明例あり) | 非公式ストア等で配布されるBithumb偽アプリ。公式ロゴや画面デザインを流用しており見分けがつきにくい。インストールすると不正な権限要求や個人情報の抜き取り、金融被害につながる可能性がある。 |
上記のような偽サイト・アプリに騙されないために、以下のポイントに留意しましょう。
- ドメイン名の微妙な違いに注意: 正規の公式URLは
bithumb.com
です。一文字違いのtypoドメイン(例:bithum.com
、bi
)や、不自然にハイフンやサブドメインが付加されたURL(例:先述のthumb.com
bithumb.com-usdt.net
など)は疑ってください。また.com
以外の別トップレベルドメイン(例:bithumb.net
やbithumb.xyz
等)も基本的に公式ではありません。 - HTTPSの有無だけで安心しない: 正規サイトには鍵マーク(HTTPS通信)が表示されますが、最近の詐欺サイトも普通にSSL証明書を取得しています。「鍵マークがあるから安全」とは限らないので注意が必要です。
- 日本語表現の不自然さ: 海外詐欺グループが日本人を狙って作った偽サイトの場合、サイト内の日本語が機械翻訳調で不自然だったり誤字脱字が目立つことがあります。ただし巧妙なケースでは自然な日本語もあるため、他の要素と総合判断しましょう。
- 過剰な謳い文句に要注意: 「必ず儲かる」「元本保証」「一日で資金◯倍」等、現実的にありえない高利益を謳うサイトは高確率で投資詐欺です。まともな取引所はリスクなしの暴利など宣伝しません。うますぎる話には裏があります。
- 秘密情報は絶対に教えない: 正規の取引所がユーザーに直接メールやDMでパスワードや2FAコード、ウォレットの秘密鍵(シードフレーズ)等を尋ねることは絶対にありません。そう要求された時点で詐欺確定です。
- Bithumbを名乗るSMSやメールのリンクは開かない: 繰り返しになりますが、SMSやメール経由で届くURLからはログインせず、自分で公式サイトにアクセスしてください。不審な連絡内のリンクは踏まない勇気が被害防止には重要です。
米カリフォルニア州金融保護・イノベーション局(DFPI)など海外当局も「実在企業名をかたる偽サイト(インポスターサイト)が非常に一般的」と警告しています【参考】。Bithumbのように世界的に知られた取引所の名前は格好の標的です。ネット利用者は、ドメイン名やサイト内容を冷静に見極め、そして何より「おいしすぎる話」には最大限の警戒を払う必要があります。
Bithumb被害者の声・評判:SNSや掲示板の投稿より
ここからは、実際にBithumbの名前絡みで被害に遭った(あるいは遭いかけた)ユーザーの生の声を見てみます。X(旧Twitter)、Yahoo!知恵袋、5ちゃんねるなどから関連する投稿を調査しました。個人の主観に基づく情報も含まれるため、真偽の判断には注意が必要ですが、複数のユーザーから共通する声が上がっている場合は注意を払うべきシグナルと言えます。
X(旧Twitter)での口コミ・報告
X上で「Bithumb 出金できない」「Bithumb 詐欺」といったキーワードを検索すると、海外ユーザーを中心に様々な投稿が見受けられます。その中には、「Bithumb Globalから資金を引き出せなくなった」と嘆く声や、Bithumbを装った不審なDMに対する注意喚起の投稿も確認できました。特にBithumb Global(BitGlobal)に関連するトラブルを訴える内容が目立ち、出金停止やサポート不在への怒りが表明されています。一方でBithumb Koreaのイベント告知や市場ニュースなどポジティブな投稿も混在しており、情報は玉石混交です。利用者は発信者の信頼性や具体性を見極める慎重さが求められるでしょう。
「Anybody else having to deal with this BITHUMB GLOBAL clown act? They have basically stolen control of my ADA indefinitely and customer service do not care or offer any explanation. Any wisdom on what to do??」
(訳:「Bithumb Globalのこの茶番に直面している人は他にいますか? 私のADAを事実上奪われてしまい、カスタマーサービスも無関心で説明もありません。どうすればいいでしょうか??」)
出典:海外ユーザーによるX投稿(2021年)
上記のように、X上では資産のロックやサポート対応の悪さへの不満が英語圏ユーザーから噴出しています。また、日本人ユーザーからも「知らない外国人アカウントからBithumbへの投資を勧誘された」など不審なDMに関する報告が散見されました。SNS上で見知らぬ人から急に投資勧誘された場合は、たとえ取引所名が有名でも一歩立ち止まって疑う姿勢が重要です。
Yahoo!知恵袋での相談事例
国内最大のQ&Aサイト「Yahoo!知恵袋」でも、「Bithumb 投資」「ビッサム 出金」といったキーワードで検索すると、いくつかの相談が見つかります。例えば「海外のSNSで知り合った人にBithumbという取引所を勧められたが大丈夫か?」といった漠然と不安を訴える質問や、「Bithumb Globalで利益が出たと表示されたが出金方法がよく分からず不安」といった具体的な質問が投稿されています。
中には、被害が濃厚なケースとして「出金条件として高額の税金や手数料支払いを要求されたが、これは正当なのか?」という切実な問いもありました。実際の被害者と思われる投稿では、
「bithumbという韓国の仮想通貨取引所を使っていたら出金ができなくなり、追加入金を何度かしてしまいました。詐欺相手とはまだかろうじて繋がっていますが……」
出典:Yahoo!知恵袋の投稿(※ユーザー質問より抜粋)
このように、知恵袋では「出金できない」「追加でお金を要求された」といった具体的トラブル報告が見られます。第三者の視点から回答するユーザーも、「それは詐欺の可能性が高い」と指摘するケースがほとんどです。知らない人物からの誘いで海外取引所に登録・入金してしまった場合、常識では考えられない条件(例:出金時に莫大な税金支払要求)が提示されたら、そこでようやく詐欺だと気付く…というパターンが浮かび上がります。
5ちゃんねる(匿名掲示板)での書き込み
匿名掲示板の5ちゃんねる上でも、「Bithumb」「ビッサム」の名前は話題に上っています。投資詐欺系のスレッドでは、ユーザー同士の未確認情報も含め率直なやり取りが行われており、「Bithumb Globalは出金停止らしい」「Bithumbを名乗る怪しいサイトに誘導されそうになった」といった書き込みが散見されました。また、Bithumb Koreaの過去のハッキング事件(EOSやXRPが流出した2019年など)に言及し、取引所全般のセキュリティ懸念を語る声も根強くあります。
掲示板の情報は玉石混交ですが、複数の匿名ユーザーが同様の問題を指摘している場合、それは信ぴょう性のある警告である可能性があります。「Bithumb Global出金不可」が事実かどうか慎重に見極める必要はありますが、少なくとも火のない所に煙は立たないことも多いので要注意です。
海外のレビューサイト・フォーラムでの評判
Bithumbに関する海外からの評価も調査しました。トルコの苦情投稿サイト「Sikayetvar」にはBithumb Globalに対する深刻な苦情が多数寄せられており、「アップデート後に資金が引き出せなくなった」「突然アカウントにログインできなくなった」「出金しようとするとまず高額な手数料支払いを要求される」など、先述の被害事例と共通する内容が報告されています。
また英語圏の掲示板Redditでも、あるユーザーが「Bithumb GlobalにADAを預けたまま引き出せず、サポートも対応してくれない」と助けを求める投稿を行っています。これらの声から浮かび上がるのは、Bithumb Global(BitGlobal)に構造的な問題が存在し、多くの利用者に被害や不利益をもたらしていた可能性です。
一方で、海外の暗号資産情報サイトのレビューによれば、Bithumb KoreaについてはKYCレベル2認証が必要だったり、初回出金に72時間の遅延を設けるなどセキュリティ重視の運用をしていると紹介されています。ただ過去のハッキング歴から「セキュリティに依然疑問符が付く」との指摘もあり、必ずしも評価は一枚岩ではありません。つまりBithumb自体は決して怪しい取引所ではないものの、そのブランドが関連するサービスや詐欺行為には十分警戒すべきということです。
詐欺の疑いがある場合の対処法・相談先
Bithumbの名を騙る詐欺に万が一巻き込まれてしまった場合、または「もしかして騙されたかも?」と感じた場合には、以下の対処を速やかに行いましょう。
- 取引停止・送金停止の依頼: クレジットカードで支払った場合はカード会社へ、銀行送金なら銀行へ、仮想通貨送金なら取引所やウォレット提供元へ、できるだけ早く送金停止や払い戻しを相談してください。ケースによっては返金対応が可能な場合もあります。
- 警察への被害届: 金銭被害が発生している場合、最寄りの警察署に被害届を提出しましょう。暗号資産詐欺はサイバー犯罪相談窓口などで対応してくれることがあります。証拠となるメールやチャット履歴、送金記録は保存して提出してください。
- 専門家への相談: 詐欺被害に詳しい弁護士事務所や消費生活センターに相談することも有効です。「投資詐欺110番」のような窓口や、弁護士費用の無料相談を実施している法律事務所もあります。法律のプロの力を借りれば、被害回復の道が開ける可能性もあります。
決して泣き寝入りせず、早期に適切な機関へ相談することで被害を最小限に留められる場合があります。また、今回取り上げたような手口に限らず怪しい誘いには近づかないことが最善の予防策です。甘い言葉や楽な儲け話に惑わされず、公式情報を確認する、一度立ち止まって周囲に相談するなど冷静な対応を心がけましょう。
暗号資産の世界では、自己責任で安全を守る意識が重要です。信頼できる取引所であっても常に最新の注意を払い、不審な点があれば利用を中断する勇気も必要です。皆様の大切な資産を守るために、本記事の情報がお役に立てば幸いです。

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